国立大学を中退するまでの話。第三章:輝く大人の側で
#休学 #インターン #東京 #寮生活 #出逢い
私の東京生活は、思っていたよりも毎日が濃かった。
“はたらく”に対して自分なりにヒントを見つけることが目的だったけど、もっと大事なものをたくさん拾うことができた。
その理由の一つは、この学生寮に住んだこと。
コンセプトは、「学生時代に、やりたいことを徹底的に。」
私が2014年4月〜10月の半年間住んだこの寮は、私が来るちょうど1ヶ月前にオープンしたもので、寮生56名が暮らすおっきな寮。
その名も、チェルシーハウス。
長くなっちゃうので、チェルシーハウスについて興味ある人はチェックしてみてね↓
今は少し体制が変わったりしているけれど、刺激的な日々を過ごせる環境だということは間違いないと思う。
ーこの寮での暮らしが、かなり刺激的だったワケー
そもそも、寮生活ということ自体たくさんの葛藤や発見がある環境。
そこに付け加えて、この寮には特殊な仕組みがあったー。
- 全国から様々な大学の学生が集まってくる
- 寮にはきまりが無い、すべてを寮生で決める
- メンター制度
私が住んでいた寮は東京都の国分寺にあったんだけど、その周辺だけではなく、関東広範囲、そして私みたいに都外から休学している学生も数名暮らしてた。
「学生時代に、やりたいことを徹底的に。」
そのコンセプトに共感した人が、面接を経て選抜された来ているからこそ、だいぶ色濃いメンツが揃っていて、、、本当に動物園みたいな感じだったと思う(笑)
※ユニークなメンバーが集まってたっていういい意味だからね!!
そして、こんな出身地も大学も学部もぜんぜん違う、価値観も多様なメンバーのいる寮に、なんと、、、「きまり」はない。
リビングの使い方とか、休みの日に寮運営のMTG持つかとか、洗濯機に入れっぱなしで干さない人がいるとか、壁にぶち当たりまくったよね。
でも、生活の中だからこそ、一番快適に過ごしたい時間だからこそ、みんなが妥協したくないという本気を出せたんだと思う。
学校で会う一場面なら我慢してたかも。
バイトで会う一場面なら悪口で済んだかも。
でも、生活する場所だったからこそ、逃げずに向き合わないといけなかった。
そんな環境では、今までの「正しい」を「正しくないかも」に変えることができて、「自分のため」と「他人(ひと)のことを考える」が繋がった時間だった。
そして、こんな刺激的でエネルギー燃やしまくりの日々に、あとひとつ贅沢な仕掛けがあったんだよね…。
これは、今の私に繋がる大事な出逢い。
ー社会人メンターというカッコイイ大人の存在ー
56名の学生が暮らすこの寮では、学生が7.8名のチームに分けられる。
それぞれのチームに「社会人メンター」が2名付いていて、メンターのプロフィールなどを見て自分の関心でチームの希望が出せる。
メンターさんは、起業家だったり民間企業の方だったり、NPO所属だったり色々なんだけれど、みんなそれぞれのプロフェッショナルで、挑戦し続けていた。
今まで出逢ったことのない、自分を信じて、人を信じて突き進んでいる人。
私の目から見て、最高に「カッコイイ大人」だったんだよね。
私のメンターさんは、高卒でバリバリ働いて自分の道を切り開いてきた女性と、大手広告会社に勤務している最高に面白い気さくな男性!
このお二人には、ほんっとうに感謝しているし、今でも頼りになる存在。
メンターの2人から学んだこと。
今の私の行動指針にもなっているし、恋愛観にも影響しています。
- まず、やってみる!やらない後悔より、やって失敗!
- 自分に素直に、やりたいことは声に出す!
- 叶えるためにはまず動く!
- チャンスは一瞬かも…常に挑戦する意志を持つ!
- 恋愛は見つめ合い、結婚は同じ方向を向いて歩む!
いつだって、失敗するかも、笑われるかも…の目線は気になる。
でも、そんなこと気にして何もしない自分がいちばんかっこ悪い。
ただの大人の老害なら響いていなかったかもしれないけれど、ここにいるメンターは常に挑戦者で、私達がビビっている何倍ものリスクも受け入れてチャレンジしている人だったから。
こんな大人になりたいな、と心から想える人だったから。
背中を押される、というよりは…手を取って引っ張り上げられる感じ。
「お前は、ここまで登ってこれるだろう!」って。
だから私はメンターさんに忖度などせず、時間を割いて良かったと思ってもらうことを前提に、かなり食い気味についていった。
私の学びになる情報も、チャンスをくれる方の紹介も、成長するための場所までも、私が欲することに対して、本気で向き合って応えてくれた。
今改めて考えると、
時間を割いて、思考を割いてくれていたのは
わたしへの最高に価値ある投資だったんだ。
お金をもらうよりも、時間をもらえる人がいい。
私には、才能があるのかもしれない。
自分の時間をかけても、ムダじゃないと思ってもらうこと。
一緒に面白い未来を創れるかもしれない、という期待を持ってもらえること。
誰かのための時間を考えず、自分の為にすべての時間を使える学生だからこそ、その時間に伴走したいと感じる大人はたくさんいるはず。
やっぱり、やることは等身大じゃもったいない。
私の合言葉だった「なんでも3倍増!!」は、あながち間違いじゃなかったんだ。(笑)
今度東京に行くときは、久しぶりに会いに行こう。
あれから、良くも悪くも大人になった私を知ってもらいに。
…続く。
いつでも自分に素直に、みんなに素直に。
ゆりりん