夜の海はしずかで騒々しい〜いのちを感じる時間〜
誰もいない海を独り占めする時は、そらに吸い込まれそうになる。
しずかだと思っていた時間は、どんどん騒々しく感じてきて
いのちがいっぱいあることに気付かされる。
ヤドカリって後ろ歩きもできるらしくて
ムーンウォークより軽やかに、移動する姿が最高にかわいい。
って……数匹なら見とれるところなんだけど、
数えきれないくらい動いていることに気づいて、驚かされる。
実はと言うと、その暗さの中にあるいのち達に集中できないくらい
沖縄戦の風を感じてしまって、こわかった。
だから、そんな風なんて感じていないふりをして
いま、目の前にあるいのちに集中して探した。
ひとりだったら、気絶してたかも。(笑)
星空の下では、話さない時間も心地よい。
時間を越えて、誰かに逢えそうな気がする。
いのちが生まれることについて考え始める。
この世界が見えざる誰かの手によって動かされているとしたら、
誰もかもの行動をすべてお見通しなのかもしれない。
あのヤドカリが後ろ歩きをする意味も、
いつから後ろ歩きできるようになったのかも、
すべてがシナリオ通りに進んでいくんだろうな。
でも、でも、でも
こころを揺らして、頭で考えて動ける人間だからこそ、裏切ってやりたい。
この世界が、いのちを奪い合って生きるように創られていることはわかってる。
でもさ、
いろんなものから受け取って、「考える」ことができるわたしたちだからこそ
奪う以上に有益な生き方を見つけられると信じたい。
生きるためにいただく「いのち」に感謝して
多くの「いのち」でできていると実感しながら
奪う時には痛みを感じて、生きていこう。
わ...すっごい星きれい。
いつも自分に素直に、みんなに素直に。
ゆりりん